ジュー・・・・・・
卵を。
焼く。
ただの黒い卵になっている気がする・・・んー・・・?そのうち黄色い卵焼きになるかな?
ジュー・・・・・・
「まだかなぁ・・・。」
その時だった。彼女が台所に入ってきたのは。
「さくちゃん・・・?」
一さんがいた。あんぐりしているけど・・・どうしたのかな?
「卵焼き作っているんです。」
私はそういって、笑った。素敵な卵焼きできるかな??
「何ソレ・・・。」
一さんがフライパンに乗っている卵を指差して言う。どうしたんだろう?
「卵焼きですよ?」
それ以外の何だというのだ。卵を焼いているんだから卵焼きじゃないか。
「えと・・・な、なんで殻すらわっていないの・・・?」
・・・・・・。あ、卵って殻割らなきゃいけないんだっけ・・・。
殻を。
割る。
フライパンの上の卵に。
一発チョップ。
「・・・っ!」
手が熱い・・・!そして卵が手につく・・・。で、でも!会長の胃袋のた・・・みんなのためならこのくらい・・・!
「さくちゃん・・・。」
「はぃ?」
どうしたんだろう?一さん??
「ごめんね?」
ドンッ
「え?」
台所を追い出された。えぇ?!なんで?!
「あ、えと。たっくんとみっちー起こしてきてね☆」
なんなんだ・・・。私の作りかけ料理・・・。
「でも・・・「いいから!!」
「は、はぃ?!」
気迫負けしてしまった。うぅ・・・。起こしにでも行くか・・・。
かちゃっ
ちょっとだけ台所をのぞく。
「っ?!」
トントントンッパカ!
卵の殻を鮮やかにわっている・・・。
そして手際よくフライパンに卵を入れかき混ぜて・・・。
卵はキレイな黄色になって・・・。
・・・・・・・・・もしかしたら、私は料理が下手・・・なの・・・かな?
・・・。い、いや一さんが上手なだけだよねっ!私は普通。普通。
あ、2人を起こしにいかなきゃねっ!!

