でたら、まず普通に廊下があった。当然か。
右か左か。まぁどちらでもいいか?
「ねぇねぇ、たっくん☆」
一か・・・ん?今・・・??
「『たっくん』?っていったか?」
良く意味が分からない?どうしたんだろうか、主に頭が。
「婁雅タクヤだから、たっくん♪」
胸を張っていうところだろうか、そこは。一のテンションは良く分からない。
「でぇー!唖架島ミト→みっちー・螺橋さくら→さくちゃん・貴本あきら→あきらんダヨ☆」
どうやら全員にオリジナルのあだ名をつけているみたいだ。理解できない。
「だってー♪仲良くしていくんでしょ?これから!だからさっ☆仲良くなれるといいなっておもって☆オリジナルのあだ名を考えてみたのっ♪」
ふむ。確かにこれから協力するといえばするが・・・
「前者には賛成だか、後者は意味が分からない。」
冷静に意見を述べてみた。仲良くなるのはいいことだと思うが、あだ名は意味不明だ。
「ひっどいなぁ~たっくんたらっ♪」
「いや、だから・・・」
「まぁまぁ会長・・・。」
唖架島ミトが俺の言葉をさえぎった。
「いいと思いますっ!たっくん!!」
コイツはバカなのだろうか。本当に意味が分からない。
「なぁ?螺橋さん?いや、さくちゃん!」
「えぇ?!わ、私・・・?!え、えと・・・かわいいんじゃないでしょうか?」
ら、螺橋まで・・・。いや、まだ貴本あきらがいる!
「お前は意味わかんないよな!」
「えー・・・僕はどうでもいい系な?」
テキトウだな・・・!なんなんだ?あだ名の意味が理解できない俺が逆にバカなのか?
「たっくん、あきらんにフラれたー☆」
ブチッ
何かがきれた音がした。
「お前ら、少しは緊張感を持てぇえええええ!!」
俺の叫びは洋館中に広がった。