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狂ってる。俺は、婁雅タクヤはそう思った。

【GHOST】だのゲームだの。しまいには人が死ぬ可能性があるだのぉ?

ふざけんな。絶対おかしい。狂ってる。

【GHOST】のゲームの説明後、螺橋さくらが小さい声で聞いてきた。

「会長は、怖くないの?」

と。俺は

「心配するな。大丈夫だ。」

と答えた。

まったく怖くないといったら嘘になる。正直言って、すごく怖いかもしれない。

だけど、俺の高校の生徒がいる。生徒会長の俺がいる。こういうとき、みんなを守るのが生徒会長だろ?

おかしいかも知れないけど、俺はそういう生徒会長になりたいから。

こんな狂った【GHOST】には負けない。

いや、負けたくない。俺はそんなに強くないけど、強くなりたいと望みつづけたい。

生徒を救わなきゃ。

「よし、みんな一旦落ち着こう。」

4人の視線が俺に向く。注目したな、よし。

「【GHOST】の話をまとめると、キノコやらスターやら色々なアイテムを使ってどこかにいるク●パを倒せ、ってことだな。」

【GHOST】の説明した【リアルゲーム・マ●オ】はそういうルールだった。

アイテムの効果をいちいち説明したりとか、一マカの何味かとかの質問とかは省き、やらなきゃいけないことをまとめた。

まとめて、実行だ。【GHOST】になんて負けないんだ。

「まずはこの洋館のような所の探索をしよう。まず、最初のうちは何があるかわからないからみんなで固まって動こう。」

まずは周りの地形やあるものなどきちんと把握しなければ。

知らなければ何もできない。できるだけ多くの情報が欲しい。

「みんな、協力してくれ。全員でこの狂ったゲームを攻略しよう。」

俺はそういった。協力してくれるよな・・・。

「もちろんだぜ!頼んだよ会長!」

「・・・///頑張りましょう。」

「ゲームは協力プレイの方が強いよねっ☆」

「僕は何でも良いぜー。」

良かった・・・。ここで反対されたら大変だからな・・・。

そして探索をするべく5人はこのホールをでた。