「・・・好きだぜ?」
今、前からなんとなく好きだった、学年一の美少女に告ってみた。
なんて言って、告白するか迷った。散々迷った。
最初に思いついたのが、普通に
『好きです。付き合ってください。』
だった。でも、なんか女々しいかな?てか、ベタすぎじゃね?って悩んで。
『君の瞳に乾杯☆』
とか(笑)考えてみたけど。冷静に考えたら、まぁ・・・ねーよな。
で、ぐるりと一周廻って。
結論。
「・・・好きだぜ?」
って、告ってみた。
ダメもとだけど。学年一の美少女とかに、告って付き合えるわけないし?どこのマンガだよ、ってな(笑)
そう、思ってたわけだけれども。
「あの・・・」
学年一の美少女、螺橋さくらは、口を開いた。
「うん?」
彼女は下をみて迷った風にしていたけど、ちょっとして顔をあげた。
「ご・・・めんなさぃ・・・。」
うん?!うん。・・・うん。
「そっか・・・。」
予想も覚悟もしていたけれど。言われるとやっぱショックだな。
「好きな人が・・・いるから・・・。」
「うん。」
ちゃんと理由もつけてくれる優しいところも好きだけどな。
螺橋さんに好かれる男が羨ましいぜ。
「すっきりした。ありがとう。」
これは一応事実だし。
「ありがとね?」
ははっ。かわいいなー・・・
「じゃぁね?」
そう言って、その場を去る。
螺橋さんから、見えなくなったところから・・・走る・・・!
家に着いた。
「はぁ・・・。」
ため息をつく。疲れたな・・・。走ったし、告ったし。
部屋に行き。ベットにダイブする。
そして、そのまま意識は闇に落ちていった・・・。