TATTOOー愛情ー

その時ネイトとネイトの友達の男の子が近くにいたので、


「ネイトは結婚って考えてる?」


と聞いてみた。


「No way!(まさか!)」


と言ってネイトは笑った。


そうだよね。あたしが19歳の時も結婚なんてまだまだ先のことだと思ってたな~。


「ねえねえ、あれ見て」


またマリアに話しかけられた。


すると向かい側のパッキングラインで細身のマオリの男の人が曲に合わせて踊っている。


ここの工場では自由なのか眠気覚ましの為かラジオをかけて仕事をしている。


「わ~、すご~い」


「あれはヒーリーの弟よ」


「へぇ、そうなんだ~」


しばらく見ていると目が合ってウィンクされた。