TATTOOー愛情ー

荷物を置いてリビングに行くと、みんなでテレビを見ていた。


家にいた奥さんと子供達も既に夕食は済ませたらしい。


ソファに座ったネイトが、あたしに話しかけてきた。


「明日は何をするつもり?」


明日は日曜日。


「明日は警察署も総領事館もエージェントも休みだからな~。携帯買おうかな。売ってる場所知ってる?」


「ああ。ここから歩いて行けるよ。明日案内する。あと行くとこ無かったらここにいていいから。父さんもそう言ってるし」


そう言って微笑むネイトを見つめる。


どこまで優しいんだろう。


何か下心があったりしてとも思うけど、こんなに親切な人達に下心があるとはとても思えない。


21時になり、小さいフマラとナオカは眠ってしまったようだ。


興味津々なのかジェシカとレイラがあたしに近付いてきた。