TATTOOー愛情ー

オークランド空港から車で3時間。


19時になり日が暮れ始めた。


フマラとナオカがお腹が空いたとぐずり始めたので、途中でマックに寄ることになった。


海外のマックだからといって量が多いわけでもなく、逆に値段が高いという印象を受けた。


みんなポテトにべっとりとケチャップを付けて食べていた。


あたしはポテトにケチャップは付けない派なので付け過ぎだろうと思ったけど、きっと習慣なんだろう。


フマラかナオカがあたしにポテトを食べさせてくれた。


親切にしてもらって、しかも今晩泊めてもらうのでせめてこの代金はあたしが払おうとしたら、ジャックに止められた。


「いいよ。気にしないで」と。


それはあまりにも自然な態度で、この人達はどこまで親切なんだろうと思った。


マオリに対する先入観が取り除かれた瞬間だった。