TATTOOー愛情ー

でもネイトのことはまだ不確かで、ネイトがあたしのことを何とも思っていないのは分かりきっていたので、親にも周吾にも言えるわけがなかった。


それでもニュージーに残ると決めたのはあたし自身だから、ワークビザを取ることは言わなければならない。


例えそれがどんな結果を招いたとしても。


あたしは覚悟を決めてリビングへ向かった。


「おはよう。昨日は疲れたでしょう。朝ご飯食べる?」


母があたしを見つけて爽やかに言った。


「ん・・・。そんなにお腹空いてないからいいや」


「そう。じゃあお茶の準備するわね」


そう言って母はお茶とお茶菓子をお盆に載せてやって来た。


リビングの時計は10時を指していた。


お茶をあたしと自分の湯のみに注いで、母は身を乗り出してきた。


「それで?どうなの学校の方は?」


キターーー!


今までは電話でこの話題になっても、適当にごまかしたり、うやむやにしてきた。


今日こそは本当のことを言わなきゃ。