みんなも由摩ちゃんの態度の変化に薄々は気付いていたみたいだけど、由摩ちゃんは仕事が出来るし、明るくてムードメーカー的な存在だったので誰も何も言ってくれなかった。


あたしよりターニャの方が仕事が出来るのも事実だし・・・。


まるで軽いイジメに遭っている気分だった。


やっぱり(ほぼ)女の人だけの職場は怖い。


あたしは日本で運送会社で働いていて、男の人の方が多い職場だったこともあると思うけど。


由摩ちゃんはあたしに話を振ってくれなくなり、ターニャとばかり話すようになっていった。


たまにあたしから話しかけても冷たい反応しか返ってこなかった。


あたしは元々浮いていたのが、どんどん孤立するようになっていった。


それでもワークビザを取る為にはここで頑張って認められなければならない。


だから孤立しても存在感が無くても踏ん張った。


香耶(かや)さんという茶髪の目が細い女の人は、あまり他の人の目が気にならないようであたしに時々話しかけてくれた。


それだけが救いだった。