「コンテナぐらい自分で取ってよ」


由摩ちゃんは明らかにキツい口調であたしに言い放った。


あたしはこんな態度を取る由摩ちゃんを初めて見たので呆然としていた。


でも気にしないフリをして、きゅうりを黙々と切った。


心臓がバクバクいって、それから由摩ちゃんの目を見ることが出来なかった。


由摩ちゃんの変化はこれだけではなかった。


あたしが休憩に行く時や上がる時、声をかけても由摩ちゃんだけは何も言ってくれなくなった。


やはりこれは偶然じゃないんだ・・・とあたしは悲しくなった。


一方新人のターニャにはやけに優しくて、覚えたての韓国語を披露したりしていた。


あたしは由摩ちゃんに何も悪いことをしていない。


なのにターニャが入った途端、彼女には優しくしてあたしには別人のように冷たくなった。


あたしは突然のことに戸惑いを隠しきれなかった。