TATTOOー愛情ー

お寿司屋さんの仕事を始めて2週間が経った。


余った巻き寿司は基本的には自分で食べたり、同じフラットの子達にお裾分けしたりしていた。


あたしは日本人なので照り焼きチキンよりはサーモンやマグロの方が好きだった。


休みの日は余った巻き寿司を持ってタウランガのジャックの家に向かった。


でも寿司が嫌いな子もいるので、フライドチキンも買って一緒に持って行く。


「ありがとう~、メイ!」


フマラもナオカも美味しそうに食べてくれた。


ジェシカとレイラは学校でいなかった。


その後はいつもの様にトランポリンで一緒に遊んだ。


2人が撮ってくれと言うので、あたしの携帯でバシバシ撮った。


シャッターを切る度に表情やポーズを変える2人。


2人がお猿さんみたいに髪が短いのは、ジャックがカットしているからだそうだ。


メイも切ろうか?と言われたけど、そこは丁重にお断りした。


まるでニュージーの故郷のようで、ジャックの家に来ると安心出来た。