「ふふっ。俺は広瀬直樹(ヒロセナオキ)、よろしくな。」 「え、あ、よろしくっっ!」 完全にテンパってる私を見て、窓際の男の子・・・広瀬くんは笑った。 「あっ、私、お手洗い行ってくるね!」 自分でも訳わからなくなって、勝手に言葉が出た。 「おぅ、ってか報告いらねーよ」 広瀬くんはまた笑いながらそう言った。 ガラっっ 早歩きでトイレに行き、鏡の前で深呼吸をした。