あ・・・もしかしたら友達になるチャンスかも!




そう思って、勇気を振り絞って窓際の男の子に声をかけた。




「あの・・・私、神崎葵って言います。よろしく・・・ね?」




よし、言えた!




「緊張しすぎでしょ。」




心の中でガッツポーズを決める私に窓際の男の子が言った。




「・・・え・・・?」




「顔、引きつってるし」




ふふっと笑いながら窓際の男の子が言った。




「え、嘘。はずかしぃ・・・」




私は両手で赤い顔を抑えながら言った。