「太陽って男の子に会ったの。10歳くらいで、お兄ちゃんに似ていた。日向もお兄ちゃんにそっくりだった。宿泊の前にお墓参りに行ったら太陽に会ったの。お墓にお兄ちゃんがいるって・・・」


美春はあたたかい表情をしていた。


「その子のお母さんもいた。その時は分からなかったけど、今なら分かる。日向の家族だってこと。日向はね、弟だったら太陽だって言ってたの・・・」


俺は美春の望んでいることが分かった気がした。


「日向に会いたい?」