「美春は辛かった?」 話し終えてしばらくの沈黙の後、翔太が言った。 「辛かった・・・悲しかった・・・怖かった・・・」 「美春・・・」 翔太は私の頭を撫でて、小さい子に話しかけるみたいに優しく言った。 「美春?俺はね、美春を守ってあげたい。美春の側にいたい」 翔太の顔は真剣だった。