でも、それは俺達に対してだけじゃない。

名字にくん、さん付けはするけど班員にはタメ語で話すようになった。


「何怒ってんの?」


歩美がジャガイモの皮を剥きながら聞いてきた。


「は?別に怒ってなんかないし・・・」

「顔に書いてるわよ。美春が心配なんでしょ?」


こいつは何者だ?

母さんの腹の中から一緒なのに未だに分からない。