「美春!」 「どうしたの?」 玄関に行くと美春が立っていた。 でも、泣いていた。 「今夜家に泊まりたいんだって・・・荷物は大丈夫そうだけど体が随分冷えてるみたいだから歩美はお風呂に入れてあげて?」 「分かった・・・美春、こっち」 歩美が美春を連れて行った。 玄関には俺と母さんと美春の荷物が残された。