春をありがとう



教室にはもう既にたくさんの生徒が来ていた。

座席表を確認して席に向かうと、誰かが座っていた。


「あの・・・」

「ん?」


その人はキョトンと私を見る。


「えっと・・・」


なかなか言い出せない。