翔太の肩が少し震えてる。


「泣いてるの?」

「俺さ・・・昨日初めて美春の笑顔を見た。こんなこと言うの恥ずかしいけどさ、春みたいな暖かい笑顔だって思った」


そう言って翔太は顔を上げた。


「なかなかいい空気じゃね?」

「海地・・・ダメだよ・・・」


いつの間にか海地と渚が側に立っていた。