「そうよ?翔太に知ってもらいたいの・・・」


「どん底のころの私を」と言うのはさすがにやめた。


「私ね?小学校も中学校も院内学校との行き来が激しかったの。何でか分かる?」

「入院してたから?」

「そう・・・原因不明の病気。病名も付けられない。多分精神的な部分から来る。そんなことしか分からないの」


翔太は真剣に聞いてくれている。