焦ったように後頭部に回された手が、くしゃりと私の頭を乱した。 一瞬静まりかえったこの居場所がどうしても気になって湊君の胸を叩いてしまう。 それが不満なのか、唇を軽く噛んで、 「もいっこプレゼント追加。今だけは俺だけ見とりや」 早口にそう告げ、また重なった。