部屋からカーテンを開けて外を窺えば携帯を片手にした折原君が立っていた。 なんでいるの! しかも目ぇあっちゃったよ! たぶん向こうも気付いたんだと思う。 着信が激しくなった。 「も。もしもし、」 「なんで出ぇへんねや遅いわあほ」 「・・・なんで、いるの・・・?」 「槇内が昨日一人で帰ったりしたからやろ。・・・なんかあったん?」 「ち、違う、違うの。折原君は何もしてないよ・・・ただ、私が、」 「なん?」 「・・・ごめん、折原君」