―常連彼氏―[完結]









「ん、美味しい・・・」




折原君に連れられて、タコ焼きをつくっている模擬店に来た。

少し小ぶりのタコ焼きだけと、生徒たちが一生懸命つくってくれたんだもん。十分美味しい。




「ほんま?」


「うん、」




2つ目のタコ焼きを食べようと、ようじを刺して自分の口元までもってくる。

すると、折原君はタコ焼きを刺している方の私の腕をつかみ、自身の顔を寄せる。

そしてようじに刺さったタコ焼きをぱくり、と食べた。




「っ!お、おお折原君っ!」


「んー、味はまぁまぁやな」




折原君は、「もうちょい大きかったらもっとええんやけどなぁ」なんて呟いている。

ちゅ、注目するのはそこじゃなくて!