―常連彼氏―[完結]




ほっとして離れようとしたら、何故が腕の力が強まった。

え、・・・?






「お、折原君?どうしたの」


「・・・心臓止まりかけたわ」


「え」



「騒がしいと思ったら槇内が男の下で倒れとるし。目の前真っ白んなって、」



「折原君、」



「遅そうなってすまん・・・」


「ち、違う!折原君のせいじゃ」


「槇内、護れたかもしれへんのに」



背後から、顔を埋められる。

なんだかいつもの折原君のより、小さく見えた。


無理矢理身体をねじって、顔を覗き込む。


眉間によっている繭がなんだか可愛い。