―常連彼氏―[完結]




背後を振り返ってみれば、むっと不機嫌そうな折原君。

そして私は折原君の足の間に座らされていた。

動けないのは、彼に抱きしめられていたかららしい。

何で気付かなかったの私!





「な、なん、どうして、折原君、」


「犯人が逃げようとした瞬間に来てくれたの。それでアイツを捕まえてくれたの!強かったんだよー」


「あ、え、そう、なの?折原君、怪我は!?」


「そんなんあらへん。あないな奴に負けるわけないやろ」


「そう、よかった・・・」