「あ、凪咲ちゃん起きたんだね!大丈夫?」 周囲にはテープが張られていて、わらわらと見物人と、警察官らしい人たちが数人いた。 夏菜ちゃんが差し出してくれたお水を飲んで、ほう、と息を吐く。 「夏菜ちゃん、私、」 「アイツに蹴られて、意識失ったの」 「・・・・そ、そう!犯人!あの人っ!」 「急に動くなや頭打ってんねんぞ」 「へ?・・・うわあああ!!」 な、なんだなんだ! どうりで動きにくいと思ったよ! 何してるのこの人!