「なんやねん、アンタ」 折原君は不機嫌そうにお客さんに問う。 「はあ?お前こそ誰だよ」 「俺はアンタに聞いてんねん」 「お前何意気がってんだよ」 「答えへんねやったらええけど、」 ガン!と大きな音をたてて折原君がレジカウンターを叩いた。 びっくりして私もお客さんも言葉を失う。