兵が銃を持って立っていた


その兵の目の前には
幼い姉弟がいる


姉は弟を守ろうとした

しかし弟はそんな姉を振り払い
逆に弟は姉を守ろうとした


そして弟はこう言った


“殺すならころせ。
でも姉から殺して。
もうこれ以上
辛い思いはさせたくないんだ”



10歳の男の子がこういった




死ぬと決まっているならば
もうこれ以上姉に辛い思いを
させたくないと思った

僕の死をみて悲しさが増すならば
僕がそれに耐えようと思った




幼いながらのヤマト魂だった