「ちーづるちゃーんっ」 次の日の朝早く聞こえてきたのは涼太くんの声だった ちょうど起きたあたしはドアを開けた 「涼太くん。こんな朝早くにどうしたの?」 「ちづるちゃん、遊んで? 拓にぃ起きないの 俺今日お母さん迎え来て帰るからもうちょっと遊びたいんだ」 「今日……帰るの?」 そっか……考えてみれば涼太くんはお母さんの出張で会沢さんのところに来てたんだった 「わかった。 じゃあ支度できるまで拓お兄ちゃんの家で待ってて?」 「うんっ!!」