「なんだ、涼太
早速ちづるちゃんになついたか」
「拓にぃが隣に座るより俺が隣に座ったほうがちづるちゃん喜ぶもん」
「そりゃそーだ」
よいしょ、とあたしの向かい側に腰をおろした会沢さんは、あたしにお茶をだして、涼太くんにはオレンジジュースをだした
「姉貴の子どもでさー
海外出張が入っちゃったらしくてしばらく預かるんだ
実家は遠いし、旦那さんのほうも忙しくて普段家にいない人だから。
迷惑かけてごめんね」
「いえ、ホントに大丈夫です。
でも涼太くんのご両親大変ですね
涼太くんもまだ遊びたいころだし……」
そう言って横にすわる涼太くんをみるあたし
美味しそうにジュースを飲んでいる涼太くんは気にしてはいないようにも見える


