「あ、あたしお茶入れますね」


沈黙に耐えられないあたしは慌てるように立ち上がった

やかんに火をかけるときにチラリと会沢さんのほうをみた


ボーッと見ている会沢さんの先には本棚があった


「ミステリーオタクは珍しいですか?」

嫌み混じりであたしは声をかける


「ううん。むしろ話合いそうだなって」

「え?」


ニコッと笑った会沢さんは本棚に近寄った


「俺もミステリー小説好きなんだよね
今度おすすめ貸してあげるからおいでよ。」

「……はぁ。」


呆けた顔のあたしに会沢さんは向かってきた


「大丈夫。変なことしないから♪」

「っっ!!//////」