「じゃ、遠慮なく」


靴をキレイに並べた会沢さんは軽く会釈をして部屋にあがった

なんか、こういうところはしっかりしてるな、とついつい思ってしまう



あたしが紅茶をいれている間は栞が積極的に会沢さんに話かけていた

どうせならこのまま2人で永遠と話していてほしい……



「それじゃあ、会沢さんて先輩なんですね!!」


ん?


「へぇ、まさか栞ちゃんたちと同じ大学だったなんて思わなかったなー」

んん!?


「えっ?ちづるから聞いてないんですか?

もうっ。もっと人付き合い良くしろっていつも言ってるのにー」


っておい!!
あたしの悪口か、それはっ


「まあ、お互いのことあまり知らないからねえ
これから話せる機会があれば俺はいつでも」



そう言って会沢さんは笑った