涼太くんのお母さんの運転する車に乗り込んだあたしは息を吐いた 「驚いた?」 「はい……。でもいいんですか? 部外者のあたしがパーティーに招待されて……」 「あはは、ちづるちゃんて、なかなか変わってるわねー そもそも沢瀬真司の正体を知ってる時点で部外者にはなれないわよ」 確かに……言われてみればそうかも 「それに何を隠そう顔を出すのを決めたきっかけがあなただもの 姉として恩人のあなたにはあいつの勇姿を見届けて欲しいな」 「………はい」