「こんにちは、ちづるちゃん」 ニコッと笑うその人物 「涼太くんの……お母さん」 なんでこの人があたしのところに来てるの…… さっきといい今といいあたしはとても冷静にはなれなかった 「あら、沢瀬真司から荷物は届かなかったのかしら?」 「え?あ、今……届いて…」 あたしは切れ切れに言葉を繋ぎあわせた 「そう。じゃあ早速着替えなきゃ 時間がないのよ、ほら早く」 そう言った涼太くんのお母さんは高いヒールを脱いで玄関にあがった