「ボーッとしてたけど部屋入んないの?」
「は、入りますっ」
うぅっ、まさかこんなとこみられるなんて……って
あたしはそこで会沢さんの持っていた袋をみた
そこにはチラリとインスタント食品がみえる
「……インスタントばっか。
体に悪いですよ」
「あぁ、これね。
料理できるんだけど徹夜とか続いちゃうとどうしても面倒で」
袋を持ち上げながら、会沢さんはお馴染みとなった笑顔を向けた
「ま、夜中に料理を作ってくれる彼女も持ち合わせてないもんで。」
「仕事、そんなに忙しいんですか?」
「うん、まあね」
会沢さんは話を勝手に変えるあたしにイヤな顔をすることなく答える


