あの後、帰りは谷口君に送ってもらった…というか無理矢理バイクに乗せられた。


「大変だったね~。」

麻衣ちゃんは楽屋の外で聞いてたらしい…。


「…疲れたよ。」


「でも、別れなかったんだ? 付き合った理由言わなかったんでしょ?」


─言わなかった…。


最近、身体がおかしい……熱っぽいし…。


「まぁ、いいんじゃないの?─噂をすれば…彼氏登場!……げっ! あいつまで…」


教室に谷口君達3人が入って来た。
一気に教室内がざわめきだす。


「春菜。」
まただ…急に身体が熱くなる。


鞄を自分の机に置き春菜の横に立つ。


「おはよう…、今日早いね…。」