「谷口君…、私に何がしたいの…。って言うか何をさせたいの?」


俯きながら思いきって聞いてみた。

「うわっ!? 」
急に腰を引き寄せられる。
目の前に谷口弘人の胸元が…。


「こういう事とか?」

低い声が頭の上から聞こえ、春菜は固まる。

「む、…無理ですーー!」じたばたと離れようともがく。


クックッと笑って、ますます抱きしめられた。