翔さんは私にとって一体何?



どんなに考えても答えは出ない。



疑問の無限ループに疲れ切ってしまった。




私の心とは裏腹に、陽の光が燦々と降り注ぐ。



昨日降った雪が朝は窓の桟に残っていたが、今はもう溶けて消えてしまった。




――コンコン



珍しく部屋のドアがノックされ、ドキッとする。



「は、はい」



少し上ずった声で返事をすると、お母さんが頬笑みを見せながら入って来た。



私は体を堅くする。



「日向ちゃん、具合悪い?ご飯あまり食べていなかったから」



「いえ、大丈夫です」