「ってか、こいつが自殺でもしたらどうすんだ?お前は気にしないか?私は何もしていないって。実際はそんなこと出来ない。自分を責め続けることになるぞ……」



そう言った翔さんの顔は辛くて苦しそうで、見ている私も胸が苦しくなった。



「な、なんなのよ!変な人間の周りには同じ様な人間が集まるのね!」



そう吐き捨てた真莉奈に翔さんは告げた。



「あんたの周りにはな。類は友を呼ぶだ。ただ、こいつはあんたよりよっぽどまともな人間だ。バカにするな」



真莉奈は顔を真っ赤にして悔しそうな顔をすると早足でその場を去って言った。




「翔さん……」



涙の滲む瞳で翔さんを見つめると、大丈夫だと抱きしめてくれた。



私も恐る恐る翔さんの背中に腕を回すと、もっと力強く抱きしめられた。




「真莉奈、ちょっと可哀想でしたかね……」



そう言う私に翔さんは怪訝な顔をした。