その言葉に感心していると、翔さんの手が私の前に差し出される。
そしてその手には、四つ葉のクローバーが。
「お前も、四つ葉みたいになれるといいな」
そう言って瞳にやわらかい光を宿した翔さんの手から四つ葉のクローバーを受け取る。
一瞬、翔さんの指先に触れてドキリとした。
「あ、ありがとうございます。願い事叶うかな」
ドキドキを悟られないように大きく笑顔を見せる。
「願い事って?」
「内緒です」
エヘヘと笑ってそっと四つ葉のクローバーを抱きしめる。
“どうか翔さんの笑顔が見れますように”
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