君に贈る

沙菜SIDE

なぜか私は悟の家に来ていた


「沙菜、どうしたんだよ?こんな時間に」


悟はミルクティーを入れてくれた


「琉生か?」


ビクッとなって悟を見た


「悟‥何か知ってるの?」


琉生と結衣のこと


「…」


悟はミルクティーを飲み視線を合わせない


「教えて。二人はどういう関係?」


「…」


何で黙ってるの?


やっぱり‥そういう関係なの?


私は涙で目の前がぼやけ始めた


「沙菜‥」


「私が邪魔者なの?」


「沙菜‥」


悟は隣に来て肩に手をまわす


私は力なく悟の肩に頭を乗せた


「ねぇ‥教えてよ‥二人はできてるの?」


「‥今できてないって言っても、沙菜は信じないだろ?」


「…」


うん、信じない


だってさっき


「沙菜が琉生とできてるって知ったとき、俺寂しいってより、悔しいって気持ちが強かったんだ」