君に贈る

話逸らすなよ


無駄に疲れるなぁ


「男の歳聞いてんだよ」


低い声で言っても結衣には利かない


「尚吾は25~」


もしかしたら、もしかするか?


「そいつの住所は?」


「琉生からキスしてくれたら教える~」


「はぁ?」


マジなんなわけ?


「知りたくないの~?」


「…」


チッ


「じゃあディープキスねぇ」


余計意味がわかんねぇし


ここぞとばかり言いやがって


「じゃあ、抱いてくれたらにしようかな?」


もういい、沙菜をひとまず探そう


俺は結衣を無視して歩き出そうとした


「もう!琉生ってばぁ」


結衣は強引に俺の腕を引いた


「なん‥」


振り返った瞬間結衣にキスをされた


俺は結衣を引きはがす


「お前何やってんの」


「まだだよ、ディープして?」