君に贈る

数十分後


尚吾を目の前にすると無言の愛理


わかりやすい‥


「尚吾、どうして琉生を知ってるの?」


「言ったろ?バーにいるとこ見た」


「でも何かしてたとかじゃないんでしょ?」


キスとか‥


「結衣はべったりだったけどな」


「え‥結衣?」


愛理が真面目な顔で尚吾に聞き返す


「あぁ」


「‥え、てことは琉生くんのストーカーって」


今度は私を見て愛理が言う


「うん」


「嘘‥結衣、私の友達だよ‥」


「「え」」


こんな偶然ってあるの?


「沙菜‥そういえば結衣琉生くんとデートしたことあるって‥」


「うん‥4ヶ月前に見た」


「「‥」」


二人が一緒にいるとこ


私が裕と遊んでるときに


「沙菜、やめとけよ」


尚吾は低い声で言った


「どうして?まだ琉生が浮気してるって決まったわけじゃないよね?」


二人は私から視線を逸らす