君に贈る

家に入りクッションの上に座った


「沙菜?」


「愛理、私遊ばれてるのかな‥」


「‥はい?誰に?」


愛理はテーブルにジュースを置いて言った


「琉生」


「何今更?遊びじゃないから結婚するんでしょ?」


「だって、結婚は妊娠したからで‥妊娠してなかったらまだ‥」


「…」


愛理は複雑な顔をした


「さっき尚吾から電話でやめとけって言われて‥」


尚吾と琉生は面識ないはずなんだけど‥


「そっか‥何でそう思ったのか聞いた?」


私は首を横に振った


一方的に電話切られちゃったから


「それで、逃げてきた?」


コクン


「琉生くんに聞くのが一番早いんじゃない?」


「でも疑ってるみたいで‥」


「じゃあ‥尚吾さんに聞いてみたら?」


「うん‥そだね」


「何なら今から呼んでよ」


「…愛理」


「へへっ」


テヘペロする愛理


私は携帯を取り出し、尚吾に電話した