君に贈る

それから秀人と愛理は用事があるから帰った


尚吾はどんな子か見るため残り、テラスに


「どんくらい前からなの?」


「4か月くらい前からかな」


多分


「そんな前から?」


「うん」


マンションの下を見つめる


そのとき


「あ、来た!」


「どれ?」


「ピンクの服に白いスカートの」


「あぁ、わかった‥ん?」


「どうしたの?」


「沙菜‥俺帰るわ」


「え?」


尚吾は慌てて家を出て行った


しばらくすると女の子の前に立つ尚吾


え?何?


ここから会話が聞こえるわけもなく、ただ見つめる


女の子は尚吾に手を引かれ嫌がる素振りを見せた


知り合いなの?


結局女の子は尚吾に手を引かれ行ってしまった


え?


え?え?


頭の中がクルクル回る