君に贈る

へぇと呟き互いに挨拶をした


4人分のコーヒーを淹れソファに座る


「紹介してってのはどんな子?」


秀人が私に聞いてきた


「実は‥私の旦那さんに付きまとってる子で‥困ってて」


「へぇ‥」


別の言い方の方がよかったかな‥

 
「なんかごめんなさい‥利用してるみたいですよね‥」


「謝らなくていいよ」


ニコッと笑う秀人


「沙菜、秀人に落とせない女はいないから」


尚吾は秀人の肩にポンと手を乗せた


「おい、それはないって」


「そうか?」


フッと笑う二人


愛理を見ると目は完全に尚吾に向いていた


相変わらずだなぁ


「愛理、今尚吾フリーだよ」


私は愛理に耳打ちをした


パッと私を見る愛理の目は輝き過ぎている


はい、完全にスイッチ入りました


裕、愛理もようやく前に進みだしたみたいだよ


裕、私たちのこと見守っててね