----トィロリロリン♪
お気に入りの着メロが部屋中に響き渡った

「お、きたきた~!」

私はすぐさま携帯を開き
受信画面を開いた


----ガタンッ...

---え??

嘘でしょ・・・・


私は携帯をあまりの驚きで落としてしまった・・・
もう一度携帯画面に目を落とす

『ごめん、別れてほしいんだ・・・ いきなりごめん。
 遥のためにも・・・だから 』


---私のため?
私がなんで私のために蓮と別れなきゃいけないの・・

私はすぐさま返信をした

『え? ちょっと待って。 どういう意味!?
 別れるって何かの冗談でしょ?』

私は蓮のイタズラと思うことにした
その方が・・・
その方が悲しく思わなくてすむから
好きな人に『別れてほしい』だなんていわれて悲しい彼女なんていない



それから数分・・・
数時間たっても蓮からの返信はなかった

「嘘でしょ・・・」

私はもう心の中は空っぽだった


「・・・っ・・」
不意にも目からは涙が頬を伝って流れ出た

その日の夜はじめて私は
苦しみと悲しみの混じった涙をながし
息を殺して泣いた



----ねぇ、蓮どうして?
―――私、こんなにも蓮のこと好きなのに...
---愛しているのに...




---なんで....