「うるさいよ、拓。

そんなに大きな声を出さなくても聞こえてる。」



「じゃぁ、もぅ終わりにしてください。」



「だからうるさいって。

あんたに関係ないでしょ。

それに私は客よ、客。

あんたは店員なんだから黙ってお酒を入れてればいいの。」



「そうはいかないですよ、優姫さん。

もし、優姫さんが吐いたら誰が掃除するんですか。

それに、体に悪いですよ。」



「…拓、お代わり。」



「優姫さん!!!いい加減にしてください!!!!!!!」



拓の言葉を無視して次を要求をする私に、静かな店に拓の大きな声が響いた。



「……わかったわよ。」



ふて腐れながらも、終わりを決め5万円を会計として拓に渡して店を出た。