決して視線を合わせようとしない龍太郎に。

「弱い事を恥じろ、丹下」

龍娘は背を向ける。

「並みの人間レベルならば、お前は十分に強い…だがその程度で纏まる事なく、更なる強さを求めるならば、今回の敗北は恥と思え。その恥じる心が、お前を更なる高みへと押し上げる」

歩を進める老師の言葉は、意外にも優しかった。