「さぁ…やってみろ」

「お、おぅ…」

先程までの龍娘の醸し出す感覚に圧倒されつつ、龍太郎は見様見真似で立禅の姿勢をとる。

「こ、こうか…?」

「違う、もっと中腰、高い椅子に腰掛けるように…踵を少し浮かして足の親指の付け根に重心をかける…顎は玉を挟むような感覚、目は軽く開きやや上の方」

「む…」

龍娘の立禅を見たままやっているつもりだが、これがなかなか難しい。